ネットカフェで殺し合い

オーストラリアに留学していたとき、よくインターネットカフェに行った。

私の場合はもっぱら友だちからのメールをチェックしたり、新しいアパートを探したりしていたのだが、そうではなくてゲームをしにきていた人もたくさんいた。

よく行ったところは、チャイナタウンほどではないが、東洋人の多い地域で、

ネットカフェにたむろしていた子どももほとんどは中国人や韓国人の子どもではないかと思われた。

初めはほかの人が何をしているかなどはほとんど気にもしていなかったのだが、

ある時、ほとんどの子どもがみな同じゲームをしているのに気がついた。

それは、画面を見る限りでは、無機質な感じのブロック塀に囲まれた迷路で、そこに人物は見えない。

コントローラーを操作すると、画面が動いて、自分がこの迷路の中にはいりこんでいるような気持ちになるのだ。

突然、前に銃をもった敵が現れる。

自分もすかさず構えて発砲、相手が倒れるか、自分が倒れるかだ。

私はカウンターにいる韓国人にこれはなんだ、ときいた。

聞けば、このゲームはそのネットカフェ内にあるパソコンを全部接続しておこなっているわけで、殺し合っているのはほかでもない、ここにいる客同士だということだった。

なんかぞっとした。

そういいうものは、もちろん肯定しているわけではないが、相手のどういう人だかしらないから平気で殺せる(もちろんゲームで)、というものではないかと思っていた。ここにいる人だとわかっていて銃の引き金を引けるという神経は想像しがたかった。

いままで居心地がいいとおもっていたネットカフェの空間が一瞬で居心地悪い物になってしまったのはいうまでもなく、メールチェックはなるべく学校や図書館をつかおうと思った。

日本では自宅にパソコンがあるため、ネットカフェなど行ったことはないが、どうなっているんだろうか。同じような感じだったら、それはとても恐ろしいことだと思う。

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