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子供を叱ろう

都会の人は、知らない人とはあまり話さない。

他人に干渉されないから、ちょっとくらいのルール違反は別に罪悪感さえ感じない。

ところが、学生の頃、九州に旅行へ行ったときのこと。

大通りで横断歩道もなかったから、えい、っと道を渡ったら、突然おじさんに「こらっ!!」と怒られた。

知らない人に怒られるなんてこと、全然経験したことなかったからすごくびっくりした。

道を横切る、なんて、誰に迷惑を掛ける行為でもない。レストランで大騒ぎをしていた、とかとは違うのだ。それに対して怒られるとは夢にも思っていなかった。

でも、同時に、「こういうのもいいな。」と思ったのを覚えている。

危ないよ、と心配して怒っているのがよくわかったからだ。

所変わって東京で。

電車に乗っていて、成り行きで隣に座っていたおばあさんとおしゃべりをした。

そしたらそのおばさんは、電車を降りる前に、「あんたはどこの人か」と聞いた。

なぜなら、東京では知らない人同士はお互い知らん顔なので、私をどこか地方から来た人だと思ったそうだ。

せっかく旅行にきたのに、道がわからなくても冷たい人がおおく、寂しい思いをしていたということだ。

人間関係が希薄になっているとは前々から言われていることだが、都会の人はそれにしてもちょっと寂しい。

電車の中で若者にちょっと注意をしたら殺されてしまった、なんていう事件が起こるくらいだから、恐ろしくて知らない人には近づかない方がいい、というのはわかる。でも彼らはもしかしたら私のように知らない人から叱られる、という経験を子供の頃にしていないのではないか、と思う。

こんなことをしたら、当然叱られるんだ、という経験は必要な、大事な経験だ。

ということで、私は知らない子供をよく叱る。

電車で、本屋で、マナーが悪いと叱る。レストランでも、親がいたって目に余れば叱る。

この間本屋で、売り物の平積みにされた本の上にどかりと座って友だちとうるさく話している子供らを叱った。

子供はやっぱりかなりびっくりしていたが、顔を真っ赤にしてすぐに立ち上がった。

誰にも怒られないと思えば態度も大きくなる。

小学生くらいで言われて直さないような子はほとんどいない。

大人ぶっていても、まだまだ心は素直でかわいいものだ。

これが大きくなってから初めて他人に注意されたりするとそうはいかない。

なんだ、このババア、で済めばいい方で、身に危険が及ぶかもしれない。

さすがの私も見て見ぬ振りをして卑怯な自分を責めることだってある。

だから、未来の住み良い社会を作るために、子供を子供のうちに叱っておくことがどれだけ大切かと思い、今せっせと小学生を捕まえて叱っているのだ。

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コメント

私も自分の子、他人の子関係なく、本当に危険なこと、人に迷惑をかけることに対しては注意します♪
その時はびっくりしたり、恥ずかしかったり、ショックかもしれないけど、本当に心がある注意は、ちゃんと届くと信じてます。
困るのは、自分の権限で子供を叱れない親。
「そんなことしてるとおじさん(おばさん)に怒られるよ」
「先生に言いつけるよ」

注意されると、「ほらっ!!あんたのせいで怒られちゃったじゃない!!!」って子供に逆ギレする・・・。

情けないな~と見てます。
子供が社会で育っていく上で、親だけでは教えきれないこともたくさんあります。
柔軟なスポンジで、吸収できる基盤を親が作ってやれれば、子供はいろんな大人にもまれながら成長していけるのにね。

投稿: はるひな | 2006年1月23日 (月) 13時13分

はるひなさん、ありがとうございます。
本当にそうですよね。
私は、よその子を叱る、と書いたけれども、
もし自分の子がよくないことをしていて、それを
よその人が注意してくれたら、それも本当にありがたいと
思います。
そんなことが普通に行われるような環境になったら自分一人で子育てしている、という気負いもなくなってかえって子育てしやすくなると思うんですけどね。

投稿: えくぼ | 2006年1月25日 (水) 07時12分

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