「栄養バランス」の前に・・・
小学校で働いていたとき、いつもあきれていたことがあった。
それは、給食の残飯の多さである。
残っているのは決まって野菜。
「ごちそうさま」をするとみんな一斉に残した物を食管に戻しに来る。
私が子どもの頃は「全部食べ終わるまで遊んじゃいけない」などどいわれたものだが、
今はそんな厳しいことは言わないらしい。
「そんなに残しておなか空くでしょう?」といっても、
「家へ帰っておやつを食べるから平気だよ。」という。
そんな中で、とても印象的なことがあった。
ある女の子が、
「だめだよ。残しちゃ。食べ物は命なんだから。」と言ったのである。
この言葉を聞いたとき、そんな風に考えてこなかった自分が恥ずかしいと思った。
まさに、子どもに教えられたのだ。
日本は長らく飽食の時代になっている。昔なら、なぜ食べ物を残したらいけないのか、
と聞かれたら、「もったいないから」と言うことができた。
ところが、今はこんなにあるのにどうして捨てたらいけないのか、正直子どもにも
わかる形で答えにくい。
「世界には食べられない子だっているんだから。」
これも、目の前にある食べ物をまさかその子たちに届けられる訳ではないから
いまいち説得力がない。
「命を食べる」という考え方は当たり前なんだけど意識していない人が
多いのではないだろうか。
「バランスのとれた食事」なんてことを考える前に、もっと基本的に、
「食べることとは何か」を考えなくてはならない。
自分の命は恐ろしいくらい数多くの命の上に成り立っている。
退職してしまった今となっては、小学生に伝えることはできないが、
自分の子どもには食べることの大切さ、命の大切さ、を伝えられる親でありたいと思う。
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コメント
以前は、小学生の先生でもあったのですね!「今となっては小学生に伝える事ができない...」とありますけれど、今では、ひょっとして色々な別の小学生が、このブログを覗き、えくぼさんの思いが伝わっているかもしれません...そして、私の様に小学生以外の年代のたくさんの人々へも...
投稿: pipicopico | 2005年12月18日 (日) 13時46分
pipicopicoさん、コメントしてくださってありがとうございました。
本当にそうですね。思えば、今作っている記事の大半は、あのころ小学生と接していて感じたことがベースになっています。本来ならばあのころにもっと彼らに伝えたかったことなんですよね。
あのころ十分に伝えきれなかったことも、今、こうしてブログに乗せて多くの人に見てもらうことができる。すごいことだと思います。
pipicopicoさんの考え方ってとてもいいですよね。
また遊びにきてください。
投稿: えくぼ | 2005年12月18日 (日) 23時12分